このモデルは見ての通りキャメロンのニューポート2がベースです。
とは言ってもキャメロンのパターは全く所有していませんし、これを
設計しているときも、ネット上の画像とかお店に行って実物を見たりして
感覚だけで自分なりにニューポート2を造ったのでKP-2Fが寸法的に
一緒かどうかは、知りません。製作のコンセプトとしてはキャメロンの
パターを使っていた人が違和感なく使えるように見た目を似せたのです。
それをコピーというかどうかは人それぞれの感じ方があると思いますが
KITADAが造るとこうです的モデルです。見えない部分での工夫は
色々しています。画像とか見ると表面処理していますし、磨いているので
削りだしでは無いのではとも見えますが100%フルミーリングで削りだしています。
本体形状はもちろん、ネック、トップブレード、ソール形状など全てが数値制御で
削り出されたものです。画像の物は鉄製です。材種はSS400プレートから
削りだしです。もちろん国産の材料です。鉄の場合は他にS25Cの様なローカーボンの
物やSM490のものも製作したことがあります。材料によってどのような差があるかは
後々述べるとして、もちろんSUS303のものもあります。これは私のヤフーオークションにも
出品しています。頑張って安い価格でスタートしてますので興味のある方はよろしくお願いします。
KITADA GOLF DESIGNで検索してもらえば探せます。



画像のものは表面処理がガンブルーです。背景が白なんで真っ黒けに見えます。
と言うか本当に真っ黒け。黒染めって傷が付きやすく錆びやすいのですが
見ている分には飽きませんよね。
それから技術的なことになるのですが私のパターはソケットの穴はこの手のクランクネックの
場合は全てリーマで仕上げています。なぜそんなことするのかって言うと、どんなパターでも
ドリルで当然穴を開けます。しかし皆さんドリルって真っ直ぐ真円の穴が開くと思っているでしょう。
ドリルだけでまん丸な高精度の穴を開けようとすると、パターが買えておつりが来るぐらいの何万円
もする特殊なドリルを使うことになります。私もそのようなドリルは持っていますが、コストに反映
しますから、普段はドリルで(とは言っても皆さんが知ってる黒いストレートドリルは使いません。マシニング用のエンドミルシャンクのXシンニングです。これでも普通のドリルの5倍位の値段します。)
下穴を開けてストップホールリーマで仕上げています。なぜ、そのようなことをするかと言うとドリルは
曲がって穴が開くので精度に劣るからです。穴開けの解説はそのうち詳しく何回かに分けて
説明したいと思います。物作りって穴1つ開けるだけでも奥が深いですよ。