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KITADA GOLF DESIGN

kitadagolf.exblog.jp

ゴルフのヘッドの製作やその他諸々  お問い合わせはmasa_aya_izumi@yahoo.co.jp

このモデルはKG002Fといいます。画像の物はDLCギャラクシーコートをしています。DLCギャラクシーコートはその名の示す通り、銀河の星雲のような感じで、色合いは同じ物は2つと存在しません。本当に偶然の
産物です。DLC☆GALAXYについて説明させて頂きます。DLCとはダイアモンドライクカーボンといって
表面処理技術の1つでダイヤモンド状の炭素-炭素結合を持った非晶質炭素膜の総称です。
気相合成によってのみ得られる薄膜材料で、イオンプレーティング法、スパッタ法等のPVD法(物理蒸着法)やプラズマCVD法(化学蒸着法)等さまざまなプロセスが考案されています。DLC☆GALAXYでは
プラズマCVD法を用いています。まだ開発されてから日が浅い技術なのでコストが高いのが難点ですが
非常に薄く乗せることができ、DLC☆GALAXYでは約0.1ミクロンという極薄です。通常のニッケルメッキが
10~20ミクロンなのに比べると非常に薄く0.1ミクロンといってもピンと来ないでしょうが1ミリの1万分の1といえばどのくらい薄いか分かるでしょう。硬度も硬く8000HVも有ります。天然ダイヤに匹敵する堅さです。
とはいえ、薄いのでその強度はパターの母材と同じです。強度そのものはパターの母材のままですので
打感には全く影響は有りません。ガンブルーの様に擦れた位では簡単に落ちません。
KG002Fも無処理品や鉄製のメッキ品、ブラックオキサイト(ガンブルー)も有ります。DLCはこれらの表面処理をされた同じモデルと比べて何倍も値段が高いですが、それには訳があって、まずDLCの処理費が高いのはもちろん、下地を造る研磨の作業が他の物に比べて種類が多く時間も何倍もかかるからです。
ブランクヘッドを遠心バレル→磁気バレル→手研磨によるパフ掛け→手作業でのフェルトパフによる細部までの拭き上げ→イオン研磨→そしてDLCという手順になります。1個造るのにも普通の何倍もかかります。
これだけ時間と手間がかかりますので、現状では無処理品のパターが売れる方が儲かりますが、新しい技術
への挑戦の方が意義が大きいと思います。パターへの応用による利点としては表面の保護膜としてはもちろん、非常になめらかな皮膜な上、極薄なのでで母材の持つ特性を損なうことが有りません。SUSなどメッキや薬品処理などができない金属にも強く付けることができます。SUS303では見た目は錆びが出ないので必要無いと思われるでしょうが、SUS303とて金属で有る以上イオン化傾向からは逃れることはできません。鉄の様に赤錆が出ないので醜くならないだけで、SUSも空気に触れた瞬間から不導体皮膜という酸化被膜を形成し、これがたまたま変質しにくい、物を寄せ付けにくい性質の物であるため実用上錆として認識されないだけなのです。酸化皮膜というやつは硬く粘っこいものですのでない方がよいのです。これを取り除いてカバーをかけたものとしてDLCを採用しました。DLCなら酸化皮膜よりもうんと薄いのでパターで重視しなくてはならない打感への影響を最小限にできると考えたのです。その良さは使って頂いている人にはすでに実感していただいています。KG002Fはピンアンサー2がモチーフです。オリジナルのアンサー2では今では軽すぎて対応が難しい時代になっています。必要な重量を確保しながらオリジナルの良いところは無くさないようにというのが
KG002Fの設計コンセプトです。ネック形状がオリジナルぽいところが特徴です。
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# by KE_KGD | 2012-10-22 00:46 | KITADA GOLF | Comments(6)
我が家の愛犬、カニンヘンダックスのアンヌです。今年の4月に生まれました。我が家にやってきたのは
5月です。連れて帰ってきたときは小さくて両手の上に乗るくらいでしたが今では成長してすっかり
ダックスらしくなりました。仕事から家に帰ってくると玄関まで一番に出迎えてくれます。
おとなしい子であまり吠えません。でもまだまだ子供のせいか物をよく噛んでボロボロにしてしまいます。
でも、我が家に来たときからトイレはオシッコシートの上でできる子だったのでしつけは楽でした。
下の娘とよく遊んでいて走り回っています。夜、寝るときは私のベットで一緒に寝ています。
朝、5時半に必ず目を覚まして私の顔をべろんと舐めて起こしてくれます。
時々、登場しますのでよろしくお願いします。
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# by KE_KGD | 2012-10-20 00:39 | ダックス アンヌ | Comments(4)
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パターを製造する機械としてはCNCマシニングセンタを使います。
CNCとは何ですかとよく聞かれるのですが(Computer(ized) Numerical(ly) Control(led))
コンピューター・ニューメカニカル・コントロールの略なんです。コンピューターで
制御され自動で動くことなんですけど、使うには専門の知識が必要です。
私自身は鉄工関係の会社で働いた経験は有りませんが、学校は工業関係を出てますので
NCやその他の基礎知識は習いました。実際には独立して機械を購入してから独学で
知識を身につけましたが、まだまだ知らないことも沢山ありますが一通りのことは
できるようになりました。初めてパターを造ってから20年以上経ちます。
その間にいろいろと試行錯誤して製造方法もいろいろ試しましたが、秘密で無い部分に
ついては皆さんにもパターってこんな風にして造っているということを知って頂けたらと
思います。これもなかなか1回では紹介しきれないので時々他のカテゴリと織り交ぜながら
やっていきたいと思います。
私のところではマシニングセンタも数台有ります。上の画像のマシニングとは同型では有りませんが
同じシリーズの同じメーカーの一回り大きいタイプを使っています。
マシニング(以下センタ省略)の特徴としてはNC装置で制御しながら加工プログラムを実行し、
切削加工を行うのはもちろんですがNCフライスとの決定的な差は複数の工具を自動で交換する
ことができるということです。すなわちいろんな加工場面に置いて最適な工具を自動で持ち替えて
加工ができる利点が有ります。その他の切削加工機械では主軸に1つの工具しか付けられず
オペレーターが手動で取り替え、段取りをやり直さなくてはなりません。
こうなると段取り時間が加工時間を上回ってしまって1つ造るのにも大変な手間になってしまいます。
これを複数の工具をあらかじめマガジンに仕込んでおき使い分けることができるのがマシニングと
言う機械です。プロファイリング加工で1本の工具で削り出すこともできなくは無いのですが
この方法だとツールパスが多くなり切削に膨大な時間が必要となります。放電加工用の金型の
マスター(種型)を作るのなら1品なので複雑な形状でもプログラム次第で暇に任せて作れば良いのですが
製品の製造はそんな時間をかけて造るとコスト高でとんでもない値段になってしまいますので
通常はいろんな形をした工具を使って早く加工しコストを少しでも下げる様にしています。
プログラムをすることは、今ではたいした知識が無くても扱える優秀なソフトも多く出ているので
そのようなソフトを使えば誰でも取り合えずは造れます。しかし、使用する工具、アタッチメント類
治具類に対する知識が無くては、早く美しくそして安く造ることはできません。それと材料に対する
知識も必要です。それが無くては切削条件が決められません。マシニングは便利な機械ですが
それだけでは大したことはできません。マシニングとは優秀な工具を使うためのプラットフォーム
なのです。切削中の画像で使われているのはラフイングエンドミルと言って荒削りの時に使用する
刃です。切り屑を細かく分断して削るので一度にたくさんの量を削ることができます。
工具類は無数に有るので(私も数百種類持っています)説明は合間に時々させて頂きます。
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# by KE_KGD | 2012-10-18 23:41 | 機械 工具 | Comments(7)
今回は使用している材料について述べたいと思います。
パターの材料としては鉄、ステンレス、アルミ、銅合金
等多種に渡り製造されていますので全てを1回でと言うのは
無理なのでこれについても何回かに分けて述べようと
思います。まずは鉄について簡単に述べます。鉄もいろいろあって
詳しくあれこれ書いていると電話帳が出来る位の厚みになるので
少しずつ書きたいと思います。さて、パターに使われている
鉄のほとんどはSS400です。私の所でも多く使っています。他には
S25CやSM490といった材種も使っています。
SS400とは(鋼:ストラクチュラル・δB 400 N/mm2)と言う意味で
400 N/mm2の引っ張り強度に耐えられれば良いというものです。
SS400を使う大きな理由は値段の安さといつでも簡単にどこでも
手に入れられサイズやバリエーションも豊富なためです。なお、
SS材はリムド鋼といって脱酸不十分な鋼であるのでその外周部は純鉄に近く
良質であるがP,S(リン,硫黄)の偏析が比較的多く不均一組織で有ることが
普通である。したがって材料欠陥が有ることがある。
私の場合はこの事を念頭に置いて信頼できる鋼材会社からのみ
板材を裁断してもらい納入して頂いていますのでこういった不良はめったに有りませんが、
過去には外国製(どことは言いませんが尖閣とか竹島でもめてる2つの国です)
が混じっていた事があって削るとヒビまみれで全て不良品になったことがあります。
パターの材料としては硬度が低いため打感という面では相性は良いようで
先に述べた製造上の欠陥にさえ注意すれば問題は有りません。
画像はCPM01Rでヒールよりにホーゼルを立てたタイプです。
材種はSS400でニッケルメッキが美しい扱いやすいモデルです。
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このCPM01K/Rには亜種が他にも有ります。
KITADA GOLFのカテゴリで順次紹介させていただきます。
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# by KE_KGD | 2012-10-16 16:22 | 材料 | Comments(5)
このモデルはLM-19といいます。だったら17とか16とかあるの?と思われると思いますが
あるにはあります。ただ、イマイチ気に入らない所があるので今は18RSと19だけ作ってます。
時間ができれば他のNO.のモデルも改良しようとは思っています。画像の物はDLC☆GALAXYです。
18RSはテーラーメイドTPA18がモチーフであり寸法がやや大きいが形状のバランスはほぼ同じです。
オリジナルに比べグースが大きいのはオリジナルに対してブレード幅が広くなった分、フェースのトップラインにグースを合わせたのでその分オフセットが大きくなってしまいました。これに関しては
大きい小さいは制作時にどうにでも調整できるので、スタンダードはこの位置で固定して作っています。19はこの部分をホーゼル形状を変えることで同じグース度でも細い分曲げが小さくなった分
すっきりしています。ホーゼル形状が変わるとアウトラインの形状も18と同じではヒール側が張り出た様に見えるためこの部分の形状が変えてあります。ソールも19は船底です。トップブレードの形状も18は平ら19はRが付けてあり違いがあります。
なぜそうしたかはホーゼル形状によるところが大きいのですが継ぎ目を自然な感じにするためです。
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# by KE_KGD | 2012-10-15 17:30 | KITADA GOLF | Comments(2)