久々の加工ネタです。前にも1度載せたことがありましたが今回のはクライアントの要望でかなり荒めに入れています。私の場合はフェースへのツールマークは遠心バレルで研磨した後に入れています。1枚目の画像はわかりやすいように削る前に青ニスをフェース面に塗っておきました。約0.05㎜フェースをカッターで削って見ると削れずに残っている箇所が有ります。この部分は遠心バレルで表面が磨かれ削れてしまっていることを示しています。大昔のパターなんかはこの時点で加工は終わりなのでフェース面はねじれているような状態であるといえます。これでは正確パッティングは望めません。2枚目の画像はもう少しだけ0.03㎜ほど削ってみた後です。ほぼ全面鏡面に削れていますがトゥの先端あたりがまだ残っています。このくらいだったら後0.01㎜ほど追い込めば全面削れます。完全に鏡面に削れた後に1枚バイトのカッターを使ってツール目を入れます。早く送ればピッチが荒くなって表面に付くツールマークは荒くなります。荒さの加減はカッターの切り込みを大きくすればよいのですが切り込み量は0.1㎜~0.2㎜程度までなので荒くしようと思ったら送りピッチを大きくする方が荒くなります。画像のパターはKG00Gです。トップブレードの反り具合にあわせてツール目を入れました。格好良いでしょ。このパターは海を渡ってアメリカ行きです。