フェース面の加工
フェース面の加工についてです。今のパターのほとんどは何らかの模様がフェース面に付いています。そもそもは、削りだしたパターのフェース側にロフトを付けるときにエンドミルで削ると削った後にツールマークが残ったのをそのままデザインとして残した事から始まったと思われます。今ではカッターなどで仕上げるとき、わざと荒っぽくしてツールマークを残しています。最初はデザイン的な要素が大きかったのですが、パターに合わせて適度な粗さの仕上げにすることによって打感や音をコントロールできることが分かってきました。やみくもに荒くすれば良い、深くすれば良いと言う物でなく、あくまで個々のモデルの性格に合わせて付けることが大事です。下の画像はバレル研磨が終わった後のパターのフェース面をごく薄く削って表面の平滑度を整えます。

削り終わった後はこんな感じです。時々、鏡面で仕上げて欲しいと言う要望もありますが、その際はこの作業を行うときにカッターのチップの1枚にワイパーチップと言って超仕上げ用のチップを仕込みます。それを使えば鏡面に仕上がるだけでなく、平滑度も研削に匹敵する精度となります。

次は菱形のチップが付いたカッターで回転と送りのピッチを計算してカリカリとツールマークを付けます。使うカッターやチップの種類によっても付くツールマークのデザインが変わったりします。

次はパターのフェースの周りのエッジの部分を丸くするためのエンドミルです。コーナーラウンジングカッター(以下CRC)と言ってこの様なカッターを使ってRを付けます。

ソールのエッジ部分にRを付けているところです。


削り終わった後はこんな感じです。時々、鏡面で仕上げて欲しいと言う要望もありますが、その際はこの作業を行うときにカッターのチップの1枚にワイパーチップと言って超仕上げ用のチップを仕込みます。それを使えば鏡面に仕上がるだけでなく、平滑度も研削に匹敵する精度となります。

次は菱形のチップが付いたカッターで回転と送りのピッチを計算してカリカリとツールマークを付けます。使うカッターやチップの種類によっても付くツールマークのデザインが変わったりします。

次はパターのフェースの周りのエッジの部分を丸くするためのエンドミルです。コーナーラウンジングカッター(以下CRC)と言ってこの様なカッターを使ってRを付けます。

ソールのエッジ部分にRを付けているところです。

by KE_KGD
| 2013-04-21 23:26
| 機械 工具
|
Comments(9)
フェース面ってどうやって削っていくのか、すこし想像が付かなかったのですけど、よくわかりました。ありがとうございます。これなら再度フェース面のみ削ることもできますね。打感に納得出来ない場合は、再度トライする価値がありそうです。
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フェース加工の様子が、とても良くわかりました。
エッジ部分のラウンドも、このようにいれて行くのですね。
フェース面の鏡面加工と言うリクエストもあるのですか。ディープミーリングの対極ですね。フェース面もそこまで平にこだわると、使い手の技術が問われそうです。
エッジ部分のラウンドも、このようにいれて行くのですね。
フェース面の鏡面加工と言うリクエストもあるのですか。ディープミーリングの対極ですね。フェース面もそこまで平にこだわると、使い手の技術が問われそうです。
ganrefさん、フェース面はパターの場合0.05㎜削ると約1g減ります。フェースの長さによって多少は減り目方が違いますが、画像のCPMなら0.05㎜で約0.8gといったところでアンサー型の平均的な大きさのパターは材種にもよりますが鉄で0.05㎜削って1g減ります。多少軽くなってもOKなら削るのは難しくありません。
mfginaさん、フェースを鏡面にすると打感的にはやや硬く感じるかも知れませんが、ボールの吸い付きが良くなりますのでタッチは逆に出しやすいかも知れません。
mfginaさん、フェースを鏡面にすると打感的にはやや硬く感じるかも知れませんが、ボールの吸い付きが良くなりますのでタッチは逆に出しやすいかも知れません。
これは楽しそう♪
それにしても手間が掛かるんですね。
素人は、金属をセットすれば全て機械が切削して”はい!完成!”と思っていました。
鏡面で仕上げに使うのは、ワイパーチップですか~。
工具の知識や技術があっての切削なんですね。
鏡面と言えは、私の場合「ピカール」でゴシゴシなんですけど・・・。
それにしても手間が掛かるんですね。
素人は、金属をセットすれば全て機械が切削して”はい!完成!”と思っていました。
鏡面で仕上げに使うのは、ワイパーチップですか~。
工具の知識や技術があっての切削なんですね。
鏡面と言えは、私の場合「ピカール」でゴシゴシなんですけど・・・。
考えてみるとフェースのミーリングが入るようになったのは削り出しのパターが発端だったんですね。
昔のPINGやブルズアイ、L字パターはギザギザのフェースってありませんね。
偶然にもミーリングで打感が変わることを発見したようですね。
それにしてもいろんなカッター等が登場しますが、削り出しは手間がかかりますね!!
昔のPINGやブルズアイ、L字パターはギザギザのフェースってありませんね。
偶然にもミーリングで打感が変わることを発見したようですね。
それにしてもいろんなカッター等が登場しますが、削り出しは手間がかかりますね!!
taotenさん、フェースの仕上げで打感が違うと言うこと自体はかなり前から分かってはいたのですが、どうすればよいかと言うことが分かってきたのは最近のことです。感といったものは数字では表せないのでつかみ所が無く、たくさんの人の意見を聞いて、こちらも感でこんな感じかな?で経験を積んでいきます。それがノウハウなんですけどね。エンドミルやカッターはいったい、いくら持っているのか自分でも分からないくらい数は持ってます。たぶん1000本以上持ってるのではないでしょうか。常時、新品のエンドミルだけで100本は在庫しています。自分でも買っておきながら忘れてて、こんなの持っていたんだと思うこともしばしばです。
life-is-vainさん、手間は慣れてしまえばそれほど苦にはなりません。それよりも今以上にどうすれば能率も品物も良くなるのかを考えています。金属を光らせるためにはワイパーチップで削るだけでもなかなか綺麗になりません。回転条件、送り条件とともに非削材と工具材種のマッチも大切です。硬度の柔らかい鉄だったらサーメットと言う超硬合金とは違う材種があって、こいつで削れば鉄はピカピカに削れます。
ミーリングも深いほうがいいのかな?なんて思ってました。
なんでも相性があるんですね。
こうやって自分の使っているパターが作られてるのを知れるのがうれしいです。
それにしてもますます見学に行きたくなる画像です。
なんでも相性があるんですね。
こうやって自分の使っているパターが作られてるのを知れるのがうれしいです。
それにしてもますます見学に行きたくなる画像です。
リョウスケ さん、フェースの粗さは荒すぎるとデコボコになってしまってボールが真っ直ぐ出なくなってきます。ほどとほどが良いかと。パターによってはフランジ部が薄いとその部分が音叉となって良く響くようになります。これを嫌う人もいますが、むしろ音色が良ければタッチや距離感も養いやすくなります。
一度、試しに耳栓して全く音が聞こえない状態でショットやパッティングをしてみてください。距離感もへったくれも無くなります。
一度、試しに耳栓して全く音が聞こえない状態でショットやパッティングをしてみてください。距離感もへったくれも無くなります。

