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KITADA GOLF DESIGN

kitadagolf.exblog.jp

ゴルフのヘッドの製作やその他諸々  お問い合わせはmasa_aya_izumi@yahoo.co.jp


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特注品です。ベースはCPM-01Kでラインの数、及びオンネームとソケットの位置が標準品と違います。仕上げはSUS BLACKです。たぶん型が変わってもSUS BLACKは問題無いだろうなと思ってましたが、綺麗に仕上がりました。
SUS BLACKも海外からも引き合いがあったので、数も出そうだしこれから少しずつですがモデルを増やして造っていこうと思ってます。
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# by KE_KGD | 2021-08-13 09:54 | Comments(2)
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新しい表面処理が完成しました。これはSUS(ステンレス)を黒く仕上る為のものです。どうやって黒くするかの詳細は申し上げられませんが、これはメッキやコーティング、塗装と違い、何か他の物質を表面に貼るといった方法ではありません。どちらかと言うと鉄のガンブルーの様に素材を染めるといった方法です。ガンブルー(黒染め)が化学薬品と鉄との化学反応によって黒色の被膜を得るのとちがって、これは電気的な処理によって科学的な反応によって黒色被膜を得ます。ステンレスも表面の不動態被膜を薬品や窒化処理によって除去すれば薬品による黒染めは可能です。しかしこのパターの様な深い黒を得ることはできませんし、どちらかと言うと青っぽいグレーみたいな仕上がりになることが多く、黒くしようとあまり長時間濃い液に浸けると金属表面の分子が溶け出してしまいピンホールが開いてしまうことがあります。これにはそういったトラブルがありません。これは不動態被膜を除去しないでもできますし、むしろその不動態被膜を利用してそれを黒く反応させます。こう述べると良いとこばかりみたいですが実際に加工する上では他のことが問題になりました。材料を切削加工で造っていく上で削りによって加工応力が生じてしまい、この応力を持った状態だと科学反応が上手く起こらないといったトラブルが生じて上手くいきません。これについては材料段階での残留応力の除去や完成後も表面の研磨を何種類か全体に加えることで解決しました。このSUSブラックはDLCと比べると耐久性ではやはり多少劣りますがメッキよりは強く、鉄のガンブルーの様に傷に弱くて錆びやすいといった欠点がありません。黒い艶もガンブルーだとオイルを含ませないとダメですがSUSブラックはそのままで美しい艶を保てます。メンテナンスの面ではガンブルーの欠点を解決してくれています。次に優れた面は寸法誤差が0であることです。他の表面処理のように何かを貼る訳ではなく自らの発色なので大きさが大きくなることはありません。当然、重量も造ったときそのままでメッキや塗装のように質量が無いので重くなったりしませんので、狙った重量をそのまま維持できます。誤差の少なさという面は非常に優れた表面処理だと思います。打感についても全く影響はありません。未処理の物と比べて表面の可視光線を奪って黒く見せているだけですので質的な変化は全くありません。むしろこの処理を行うことでイオン化を固定できるので質的な安定という面では未処理よりも優れていると思われます。気になる加工費ですがメッキよりは高くDLCよりは安いといったところでしようか。まだできあがったばかりなのでコストダウンはこれからですね。下記でも画像を公開しています。

https://photos.app.goo.gl/aEmPn1pKtbnAzCWb8
こちらの画像は鏡面と梨地の2種類です。
再検索のヒント
URLが正しい場合はphotos.app.goo.gl/aEmPn1pKtbnAzCWb8を表示してみてください。と出るときはそれをクリック。




# by KE_KGD | 2021-07-25 17:15 | putter | Comments(4)
またしばらく間があいてしまいました。蜂窩織炎はほぼ治ったのですが、免疫の抑制を止めてたせいか、またリュウマチの症状が出てきて右手の関節が腫れてきたので梅雨の間はブログの更新ができませんでした。今は薬が効いてきたのか治まってきましたので夏に入ったことだし、そろそろ投稿しようと思ったのでUPさせていただきます。
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これは特注品でずいぶん前から頼まれていたのですがようやく完成いたしました。KG00Hは本来はクランクネックなのですが、これはベントネックでネックは溶接で接合しています。溶接部は接合後に熱処理して硬度を調節していますので打感に与える影響は無いと言えます。ネックのサイズ長さに関しては使用するシャフトが9㎜チップのシャフトだったため余り太くすることができず、クランクネックの重量とバランスを取るために長さは長めに設定しました。それ以外は刻印などが通常と違うものとなっています。後はフェース面がファインミーリングで非常に平滑に仕上げられています。平行度の誤差はタッチプローブでの計測ではトゥヒール間0だったのでおそらくあったとしても1μ程度だと思われます。きっと伸びの良い打球を楽しんでいただけることと思います。

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# by KE_KGD | 2021-07-22 14:50 | putter | Comments(4)
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少し間が開いてしまいましたが前回の続きです。けっこうボロボロなニューポート3でしたが綺麗に修復できました。傷の取り方としては基本的には研磨ですが、見た目ほど傷が深くない場合が多いので、傷が浅い場合は手でサンドペーパーで丁寧に傷の部分を削って傷を消していきます。ある程度傷が浅くなったら、遠心バレル研磨機でペーパーの擦り傷を消します。傷が消えたら表面の仕上げはビーズブラストで仕上げて、落ちてしまっていた塗料を再度入色して完成です。シャフトに挿し込む際に研磨で落ちた重量はタングステンの錘を入れてバランスを元と同じに調節しておきます。
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フェースに有った深い傷はもう一度フェースを削ることで消しました。あまりたくさん削るわけにはいかないので最低限薄く削り、ツールマークは上をなぞりました。少しだけ削ってみるとなんだか中ベコになっててフェース面が平らでありませんでした。この現象はフェース面にアルミを使用しボディ側はステンレスという異種の金属を共削りするには製造中の切削条件やカッターの材種などが合わないことが原因だと考えられます。こういうのを防ごうと思ったらアルミはアルミのステンレスはステンレス用の刃物を使用し、切削条件はそれぞれの金属に合わせて削るのが理想です。大量生産なら寸法管理を厳にして別々に造るのが理想ですが、これは1個だけなので面倒ですが少しずつ削ることでどちらにも対応出来る条件で削ります。これでほぼ元と通りの仕上がりになりました。オーナーにはたいへん喜んでいただけました。
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# by KE_KGD | 2021-04-16 19:47 | Comments(2)
キャメロン・ニューポート3 修理その1_a0296812_13443282.jpg

今回は修理ネタです。キャメロン・ニューポート3の修理の依頼を受けました。かなり使い込まれているパターであちこちに醜い傷があります。どの程度まで修復可能かはやってみないとわからないのですが角に付いてる小さな打痕くらいは問題無く修復できるとは思いますが可能な限り大きい傷も修復していきます。まずはヘッドをシャフトから抜きます。フェース部にはめ込まれたプレートを外してみました。フェースのプレートはネジ止めだけではなく接着剤で固定されていましたのでバーナーで加熱して外してみました。外してみるとこんな感じでした。
キャメロン・ニューポート3 修理その1_a0296812_13494423.jpg
ヘッド重量は345g、フェースのプレートが17g、止めネジが4個で1gの合計363gとキャメロンにしては重めのヘッドです。次回は傷を研磨でどこまで消せたかを投稿予定です。
# by KE_KGD | 2021-03-13 13:50 | Comments(0)