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KITADA GOLF DESIGN

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ゴルフのヘッドの製作やその他諸々  お問い合わせはmasa_aya_izumi@yahoo.co.jp

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今まではドリルの話が多かったですが、パターを削るためにはドリルではなくエンドミルを使います。
ドリルとの違いはエンドミルが刃の付いている全ての箇所で削ることが出来るという点です。ドリルは先端のチゼルで揉みつけて推力で押し切るのに対してエンドミルは大工道具のノミのような感じで材料を削り取っていきます。エンドミルの種類はドリル以上に無数に有り、その使い方も様々です。ドリルもエンドミルも削ろうとする材料によって形状や材種は様々にあり、1つの形状や工具材種では削ることは出来ません。加工形態によってもエンドミルは形状を選ぶ必要があります。エンドミルには刃が1本に1枚の物から4枚、8枚とか数の多い刃がつけられた物が有ります。当然、刃の数が多い方が1刃当たりの送りがあがり削る量が多いので能率は上がりますが、それは側面切削のような掛けしろの少ない加工においてで溝切削のような工具が非削材に潜り込むような加工は切り粉処理が優先されなくてはならないので刃の数は少ない方が良いです。1枚ではさすがに能率が悪いので鉄などある程度硬度の有る材料の場合は2枚ないし、3枚刃を用います。1枚刃はアルミのような軽合金で、削ると切り屑の量が多い材料には向いています。鉄やステンレスを削る場合はエンドミルの材種としてはHss.co(コバルトハイス)や粉末ハイス、超硬合金などがあり、これも細かく分類するときりがないくらい有ります。私の所では普段はチタンコーティングされた超硬合金のエンドミルを多用しています。超硬合金はタングステンカーバイトと言ってタングステンとコバルトの合金です。金属としては最も硬く耐熱性や耐摩耗性に優れています。超硬合金は元々はドイツで開発された合金だったと記憶しています。第2次大戦の時にナチスドイツが砲弾の貫通力を増したり、工作においてダイヤの代わりになる物として生まれた物だったと記憶しています。鉄を削るのには超微粒子で焼結させた超硬合金を使います。それにチタンコーティングしたものが最適でチタンコーティングは刃の硬度を増す効果も有りますが、むしろ潤滑において効果が大きく金属の摩擦で起きる焼き付きなどを防ぐことが出来ます。コーティングを刃物に掛ける最大の目的は構成刃先と言って削っている際に刃先に削りカスが溶着しますので、それを防ぐことに有ります。削りカスと言うやつは加工においては完全に邪魔者で、いかにうまく処理するかで加工後の寸法や面粗度の良さにつながってきます。エンドミルの話はこれから時々していきますが、説明の中でよくわからない部分はコメントで遠慮なく質問してください。

まずは10㎜直径の2枚刃エンドミルです。
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12㎜直径の4枚刃エンドミルです。
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25㎜直径の8枚刃エンドミルです。このエンドミルはスエーデンのSANDVIK製で、このくらいになると値段も1本10万円位します。折れたりしたら泣けてきます。
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by KE_KGD | 2013-02-25 18:15 | 機械 工具 | Comments(4)
2月15日から17日まで東京ピックサイトの2013ジャパンゴルフフェアへ行ってきました。
初日から去年より人が多く感じました。少しは景気が良くなっているのでしょうか?
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展示物を見るよりも会う約束をしている人がたくさんいたので、会場入りして初日は何人もと話を
しなくてはならなかったので各ブースを見て回る余裕はまったくありませんでした。外国人の方とも
会ってビジネスの話をしなくてはならなかったので、内心英語に自信のない(喋れません)私は
どうなるのか心配だったのですが、会話は日本語がわかる人がいたので、ある程度は通じましたが
詳しい専門のこととなると言葉がわからないことがお互いにあったので、持って行っていた現物と手帳に絵を描いての会話となりましたが話は通じたようです。アメリカやヨーロッパ方面への販売と言ってましたのでアメリカやヨーロッパの人は簡単にお求め頂けるようになってくると思います。
それでは各ブースの画像を見てください。適当に撮したので構図は良くないかもしれませんが賑わっている雰囲気がわかってもらえたらと思います。初日は人と会うだけで一日が暮れました。
まずはピン。
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このドライバー落ちないのかなぁと思っていたら終わったら落として壊してました。
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テーラーメイド、女の子たち出番待ちです。
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いちかわブースです。
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ゴルフギャレーヂさんです。社長は知り合いなんですけど忙しそうにしていたので邪魔をしては申し訳ないので挨拶をすることができませんでした。
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派手なゴルフバックです。
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そしてまた、いちかわブース。見ての通りの大盛況です。
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ボビーグレースさんですね。
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2日目は連続スリーパット2のSさん、Change the worldのMさん、ネコウッズさん、life-is-vainのMさんともう一人mashieさんとも会場でお会いできました。2日目は各ブースを見て回り製品を見ました。キャロウェイやテーラーメイドはお金かけてますて感じです。
私の分はいちかわのブースに展示してありました。多くはなかったですが画像に有る分がそうです。
TKOのアイアンについては、不完全なプロトタイプ、もう少し開発に時間をかけようと思います。
現物の詳しい画像はお気に入りのlife-is-vainさんのブログで見てください。
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16日夜は小梅茶荘へ集まってハムの会に参加しました。裏クラバーのTさんの隣の席だったのでTさんとお話が弾みました。一緒に仕事が出来る日を楽しみにしています。少し遅れてPING専門 ゴルフショップオカムラさん一行がお見えになりました。座るところが少なかったのですが裏クラバーのTさんとChange the worldのMさんが気を利かして席を替わったので社長がお向かいの席になりました。オカムラの社長とは初対面だったのでご挨拶をしたのですが、名刺交換の際に私の手をて、職人の手をしていますねと言ってくれました。流石はオカムラさんです。人を見るのにそういったところをしっかり見て相手がどんな人物かを見ていらっしゃるようです。いろいろお話しさせて頂いているうち、今制作中の新しいアンサー型について、オカムラの社長のお力を拝借できればと思い、KG002Fを差し上げました。よりよい物を生み出すために批判してもらえたらありがたいです。クラブ作りは私一人ではいくら仕事に精進しても限界がありますし、今まで気づかなかったことも、いろんな人の意見で新しい物が生み出せると思っています。ゴルフの長い歴史の中で先人の試行錯誤を先人たちになったつもりで理解し、そしてそれを超える物を考えられたらと思います。温故知新、故きを温ねて新しきを知るというか故きを理解できて新しきを生み出せたらこんなすばらしいことは無いだろうなと感じた今回のハムの会の出会いでした。
17日は姫路から同業のTKOのうちの一人Oさんが会場へいらっしゃるので新橋の駅まで出迎えにいきました。17日も相変わらずのにぎわいでOさんもこれなら来年もフェアに来るとご機嫌でした。
いちかわブースの女の子です。
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閉会までいました。最後までお客さんの多かった今年のフェア、日本の景気とゴルフが浮揚する期待が持てる3日間でした。
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by KE_KGD | 2013-02-19 17:11 | KITADA GOLF | Comments(7)
パターばかり載せているとアイアンは作れないのかと思われてしまうのではないかと思っていますが、仕事の半分はアイアンの加工です。主にはキャビティ部の加工を依頼されることが多いですが時にはマスターを作ることも有ります。最初の画像はNCナイロンと言ってナイロン製の塊を3Dで削りだしてモデリングしたものです。ナイロンだと金属のように硬くないので高速で削ることができて形状のチェックに便利です。CADではやっぱり絵なので実物の質感はでません。このようにモデリングすることでCADでは判断できなかった形状のまずい箇所とかチェックできます。
それから絵では書けても実際に削るとなると工具は線ではありませんので工具が太くて干渉してしまうこともよくあり、そのようなときは工具を細いものに変えるか、もしくは設計変更となります。
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モデリングしてみて形状やプログラミングに問題がなければ個々の刃物の切削条件を削ろうとする鍛造の材質に合わせます。画像にあるのが加工前のアイアンの鍛造です。この鍛造は最初からキャビティ部の加工はCNCで加工されることを前提に造られた物です。全てが大きめに造ってあり、キャビティはもちろん、外形の形状変更にも対応できるよう余肉たっぷりで造っています。もちろんマシニングセンタを使えばインゴットからでも造れますが、さすがに削るのにコストがかかりすぎるのでマスターを造るとき以外はそんなことは現実的で無いのでやりません。このような材料としてのアイアンがあれば、これを利用していろいろなモデルを造ることができます。
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この段階で先にソケット部は造っておきます。設計に応じて穴径、長さ、角度を調節しておきます。
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そしてマシニングでキャビティ部を加工します。キャビティ部の加工の様子はジャパンゴルフフェアでいちかわのブースでビデオを公開しますので会場へ行かれる方は是非ご覧になってください。
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マシニングの加工が終わったら次には研磨で鍛造の黒皮を除去し、成型します。
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この後はバレル研磨をし、メッキをします。
できあがりの画像は後日掲載します。現物は2月15日から17日のジャパンゴルフフェアで展示します。
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by KE_KGD | 2013-02-11 18:37 | KITADA GOLF | Comments(2)
JW01のGALAXYコートができあがりました。できあがってから1ヶ月程度時間がたちましたが、私ごときの撮影では機材も腕前も実物の質感がどうしても出ないのでganrefさんにお願いしてお忙しいところ撮影して頂きました。頂いた画像については、このブログでは数枚、掲載させて頂きます。
あとの画像はChange the worldさんで掲載されると思います。画像では色合いが違うので別物のように見えますが同一の品物です。DLC☆GALAXYは光の当たり具合で見える色が違って見えます。
これが撮影が難しい理由でもあって、安物のカメラだと見えている実際の質感がどうしても出ません。ganrefさん、流石です、ありがとうございました。
今はジャパンゴルフフェアに向けて出展物の制作で寝る間もありません。どうしても間に合わない数点は15日東京まで持参する予定です。皆さんICHIKAWAまで見に来てくださいね。
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by KE_KGD | 2013-02-06 11:03 | Comments(2)