PING ANSER SCOTTSDALEは私個人としても大変興味の尽きないパターです。これほど工夫を凝らしたパターは他には無いだろうと思っています。各箇所についての研究結果は一度では載せきれないので少しずつ不定期に載せていきたいと思っています。下の画像のSCOTTSDALEはIさんからお借りしている物です。Iさんの話ではかなり初期の物らしく製法はサンドキャストです。砂型なので表面はザラザラ、お世辞にも美しいなどとは言えない状態の仕上がりですが、保管状態が非常に良いので変色したりグリップも少しひび割れしていますがシャフトは錆などが全く見られません。55年以上昔のパターとは思えない保管状態の良さです。元々は当時のPINGの製作部長の持ち物だったそうですがIさんがPINGで働いていたときに譲り受けた物だそうです。ANSER SCOTTDALEは最初は木型が有って、砂に埋めて型を取り、そこに溶解した金属を流し込んで作られていたそうです。その製法故なのかもしくは後で型に変更があったのかは分かりませんが、その後に作られたSCOTTSDALEはこれに比べると小さいのです。サンドキャストの初期型は全体的には一回り大きくトゥヒール方向には4mmも長いのです。
下の画像は復刻版の物、ロストワックス製法の物です。ネック周りの形がこちらの方が綺麗です。
研究が進んだら続きを載せますのでお楽しみに。