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KITADA GOLF DESIGN

kitadagolf.exblog.jp

ゴルフのヘッドの製作やその他諸々  お問い合わせはmasa_aya_izumi@yahoo.co.jp

プロトタイプの制作

クリスマスが目前に迫ってきました。相変わらず忙しくしてます。1つ1つしかこなせないもどかしさを感じながら毎日、パター作りをやっています。先日、久しぶりに、まあく君がやってきました。前に作ったパターがだんだん合わなくなってきたので作り替えるために本人と確認しながら作ることにしました。使用するパターはKG002Fです。前回作ったときはレングスが短かったのでヘッド重量は重くしていたのですが身長が伸びて(足のサイズは29から30になったそうです)短くなったせいで長くすると重く感じる様になったのとパッテングのスタイルが変わってきたことによってライ角が合わなくなってきたのでようです。ライ角は以前よりアップライトに構える様になっていたのでそれに伴って変更しようと思っていましたがシャフトを入れて構えて見ると初期設定の71゜で問題なさそうだったのでライ角は初期設定のまま行く事になりました。後は重量で、重量的には最初に渡したKP-2Fの方が合っていると言うのでKP-2Fの方と同じ重量バランスになる様にヘッド重量を調節することにしました。KP-2Fの方のバランスがE3で今使っているKG002がE9あったのでヘッド重量を軽くしないとならなかったのと、今回はヘッドの材質も変更することにしました。材質はSUS303からSM490Aに変更することにしました。まずブランクヘッドを用意してフェース面を削り重量を350gぴったりにしました。これでシャフト、グリップを仮組して計測すると予測通りE3になりました。
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今回はフェース面の仕上げもツールマークは残さずカッターにワイパーチップを仕込んで徹底的に平滑に削りました。普通に削っても十分平滑で綺麗なのですがワイパーチップを仕込んで削るとさらに平滑になります。普通のチップが材料を削ると表面は綺麗でも目に見えないほどのツールマークがあってその山の先端をワイパーチップでさらえてさらに平滑にします。こうすることで微妙なタッチをさらに敏感に感じ取ることが出来る様になります。下の図の上側のように普通のチップを使って削ると断面はこのようにとんがってしまいます。ワイパーチップは下側の図の様にとんがった先端を少しだけ飛び出していて平行に削って削った面をより平滑にします。
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左がワイパーチップで右が通常の物
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このフェースの仕上げを彼と話しているときに古い話で1992年だったかKプロが日本プロとアコムインターナショナルだったかよく覚えてませんが連勝したときに使っていたパターは私の作で同じくワイパーチップによる超平滑な仕上げを施していました。Kプロはこのパターを使用したのはこの2戦だけだったのですが2つとも勝利してしまうと言うことはかなり効果かあったと考えてよいと思います。それで彼が興味を持ったかどうかは聞いてないですが私自身がこの仕上げを勧めたのには彼なら使いこなせると思ったからです。プロトタイプなんで無刻印ですが削りっぱなしも味気ないので黒染めだけして仕上げました。使っていく過程で変更することも考えられるので仕様が固定するまではこのまま使ってもらうことにしました。このパターの初実戦は年末に行う予定です。相手は2012年の賞金王 Fプロです。私は軽くヒネられるだろうと思っていますが本人はパターをずいぶん気に入ったのか勝つ気でいます。その意気で頑張って欲しいと思います。ドライバーショットも技術的な指導は私ごときがしても意味が無いのですがクラブの方を点検していて気づいたことがあって2人で少し構え方などチェックして打ってみるとよい方向に球が出たのでドライバーもこれからどんどんよくなると思われます。
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by KE_KGD | 2015-12-23 17:31 | KITADA GOLF | Comments(4)
Commented by taoten at 2015-12-24 18:31 x
まあく君の足30センチ!!
今年のゴルフフェアのFJのブースで今年のモデルでは入るシューズは無い。。。とフィテッング担当者が驚いてました。(他のモデルではあるそうです)
Fプロとのラウンド楽しみですね!!

ところでKプロ調べたらわかりました。
そうだったんですね!!
Commented by KE_KGD at 2015-12-25 15:19
taoten さん、シューズはナイキのを履いてました。学校でおそろいだそうです。Fプロや他にも2013賞金女王も参加と聞いてます。超豪華メンバーでやるそうです。何か学んでくれれば良いなと思ってます。
Kプロの使ったパターが特に他のと違っている所はフェース面の加工精度
です。非常に高い精度で削ったことを覚えています。
BSからその後出てたレプリカモデルは私はタッチしていませんので確かめたわけではありませんがそういう加工はなされていないと思っています。
ボールが吸い付く様なタッチだったと記憶しています。打感的には最高の部類に入っていたと思います。
Commented by リョウ at 2015-12-25 18:56 x
足のサイズ30cmですか!
友人に30cmいますけど190cmの大柄です!
将来有望ですね!

Kプロはご近所さんの方ですね。たしか同じ町内に住んで近所の高校に行ってたらしいです。
それだけの平面加工精度のパター一度打ってみたいものですね。
それだけの感性、センスはありませんが・・・。

Fプロ、Mプロも参加とは超豪華ですね。
若いうちからトッププロに触れるのはとても素晴らしいと思います。

ピン型いいなぁ。
Commented by KE_KGD at 2015-12-27 09:03
リョウ さん、Kプロが使ったパターは私のパター作りの始まりでした。
その頃は私自身まだそれほどパター作りに興味が無く友人を介しての頼まれ物でした。誰が使うかも知らなかったのですが、作る限りは自分のその時点でのもてる技術をすべて使って作ったパターでした。いつも思っているし、今もそう思っていますが勝ったことはプレーヤーの手柄で私はほんの少し手助けしただけだと思っています。使うプレーヤーの力を発揮させてあげられたことが一番うれしいことです。
まあく君は本当にゴルフが好きでやっている子で有名になりたいとかお金が欲しいとか言った欲は一切無くて心底ゴルフを楽しんでいると感じています。勝つことはもちろんうれしいことですが勝てなくても難しい局面を乗り切る達成感ややり甲斐を求めてやっていると感じています。何よりゴルフ馬鹿でいつまでもやっていたいと思っているのでしょうね。彼に関しては私自身の代わりにゴルフをしてもらっていると思っています。一緒にゴルフをしているつもりでこれからも力になれたらと思っています。
Kプロが使ったパターは最初から頂点を極めてしまったので、その後に作る物はなかなかそれを超えられる物が作れず苦労しましたが、数年前からは人知れずツアーで優勝することができるモデルがいくつか出てくるようになりました。今回、彼がきたときにプレーに臨むときの心得を伝えました。決して諦めないことです。ある人からの受け売りの話なんですけどなんですけどジーン・サラゼンさんが決して諦めない人だったらしくて、まあく君も4大メジャー制覇が夢ならグランドスラムを達成したジーン・サラゼンさんを見習ってそれを超えるほど成長して欲しいと思います。