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KITADA GOLF DESIGN

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ステンレス304 スエーデン鋼

前々から使いたかった材料です。やっと入手することが出来ました。材種はタイトルにある様にSUS304です。メーカーはSANDVIK社。細いサイズだったら普通に鋼材屋でどこでも手に入るのですが、パターを削り出せる大きさの物は国内になかなか在庫が無くてスエーデンからの取り寄せになったりします。スエーデンからの取り寄せだと数トン単位になり金額も百万円を超えてしまいますのでなかなか調達できなかったのですがこのたび何とか入手しました。数年前にOリッOコンOクツの物を作ったとき以来です。このときは国内にある在庫品すべてをかき集めて作りましたが、その時にこのスエーデン鋼のステンレスの優秀さを身をもって知り必ずいつかもう一度作ろうと思っていました。多少、単価は高いのですが遠く離れたスエーデンからはるばる取り寄せるのですからしょうがないかなと思います。見た目は何の変哲も無いステンレス鋼ですが、違いは削ったり、穴を開けたり、曲げたり、溶接した時に国産はもちろんその他のどの国の物と比べても違いがはっきりとわかります。ステンレス鋼は難削材の部類に入り、通常は硬くも無いのだけれど切れ味が悪く、無理に発熱させてしまって削ったり穴を開けようとすると加工硬化を起こしてしまってたちまち刃毀れしたり焼き付いたりしてしまいます。これがSANDVIKの物だと国産のカーボンスチールを加工するのと大して変わらないのです。もちろん加工するときは刃にSANDVIKのステンレス用の物を用いますが、そうで無くても大丈夫です。
材料選びに今回SUS304を選んだのはSANDVIKのステンレスなら削りやすく快削鋼であるSUS303は必要ないので添加物の少ないSUS304にしました。燐や硫黄、シリコンなどと言った添加物は機械的性質を考えたときには何ら寄与しない物で国産のSUS303の場合はSUS304が削ったり穴を開けたりしにくく工具の刃が持たないので削りやすい様に潤滑剤である添加物を混ぜることで切り粉離れを良くし加工性を上げているに過ぎません。304は添加物が無いので熱間の曲げ加工や溶接などの加工が入る場合はこちらで無くてはなりません。303は304が機械加工しにくいので存在していると言っても過言では無い材料です。もちろん303でも溶接や曲げは出来ます。しかしそれには技が必要で誰でも簡単にできる物では無いのです。それでも欠陥については100%では無いので304でなくてはならないことがあります。だからステンレスには303と304が存在するのです。ではなぜSANDVIK製のステンレスがそんなに優秀なのかはSANDVIKに聞いても教えてくれません。企業秘密のようです。私が推測するに、金属の元素の元々の質が良いことが容易に想像できますが製造技術としては鉄の合金であるステンレス鋼を作るときに内部の偏析が無い物が作れているのだと思います。要するに均一に良く混ざっている物が作れていると言うことだと思います。言葉で言うと簡単なのですがこんな物が作れるのはスエーデンSANDVIK社を置いて他にはありません。今から加工していくのが楽しみです。下の画像は蛍光灯の下なので黄色っぽく映っていますが2枚目の画像の様に実際の色はシルバーと言うかクロムメッキみたいな色合いです。
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by KE_KGD | 2014-12-08 20:11 | 材料 | Comments(10)
Commented by mfgina at 2014-12-08 20:47
ようやく手に入ったのですね。Kitadaさんのこだわり抜いた素材、興味津々です。
材料が余ったら、よろしくお願いいたします。
Commented by simatao55 at 2014-12-08 22:23
taotenです

このサンドピック304でTPAⅩⅧタイプかL字が欲しい!
Commented by cherokichi at 2014-12-09 08:30 x
もう行き先は決まっているのでしょうか?
もし在庫として余裕があるなら一つキープしたいです。
SUS304興味津々です。
Commented by 愛知のTです at 2014-12-09 12:10 x
余らない品物だとは思いますが、手を挙げておきます
Commented by リョウスケ at 2014-12-09 15:40 x
これだけいろいろな材料を見ているKitadaさんが違うと感じるスウェーデン鋼、気になります。

この素材からどんなパターを仕上げていくのかとても楽しみです。
Commented by life-is-vain at 2014-12-10 14:03
サンドピック 304。 大人気ですね♬
304は、磨けば鏡のような光沢! 手を加えた方なら実感済みでしょう。
303との違いは歴然です。
Commented by KE_KGD at 2014-12-10 16:39
mfgina さん、cherokichiさん、 愛知のTさん、たぶんたくさんは無理でも皆さんの分は大丈夫だと思います。どのモデルか決まったら連絡してください。
taotenさん、life-is-vain さんOKです。
リョウスケ さん、違いがわかる1品に仕上げたいと思います。
life-is-vain さん、鏡面仕上げの時は完全にミラーになりますね。この材料を使う狙いは偏析の無い材料を使うことによって得られる最高の打感を実現することです。
Commented by mfgina at 2014-12-10 19:58
モデル、決まっているので、メールさせていただきました。よろしくお願いいたします。
Commented by リョウスケ at 2014-12-11 15:32 x
えっ?僕のも大丈夫ですか?
Commented by KE_KGD at 2014-12-12 20:02
リョウスケ さん、少し時間は必要ですが大丈夫です。
何が良いか決まったら連絡ください。