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KITADA GOLF DESIGN

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黒の表面処理

今回はパターの黒さについて述べたいと思います。パターの表面処理の方法によって違います。方法としてはいろいろありますが、一般的なのは黒染め(ガンブルー、ブラックオキサイド)メッキ(黒クロムメッキ、ブラックボロンメッキ)、コーティング(チタンアルミナコーティング、DLC等)だと思います。それぞれメリット、デメリットが有ります。まず、黒染めですがメリットはその美しさとコストの安さにあります。ガンブルーのパターの美しさはお店などでご覧になったことはあるかと思います。下地処理にもよりますが艶のある青みがかった黒で仕上げられています。素材によって若干色合いが違いますが、どちらかと言うと下地処理の影響が大きく、光沢のある黒は完全に鏡面で仕上げた物で無くては艶が出ません。デメリットは錆びやすいことです。かなり気をつけていても経年変化で色が褪せたりしますし、使った後は油を引いておかないとすぐ錆びてしまいます。元々が錆なので黒から赤へと化学変化してしまい放っておくとボロボロに穴が開いてしまって醜くなってしまいます。ガンブルーのパターは定期的にリビルドしないと駄目ですね。お店に頼んでもやってくれる場合がありますが、たいていは料金が高くて二の足を踏んでしまいます。私もよく他社製品のリビルドを頼まれますので、お申し付けくだされば程度にもよりますが、安価で施工いたします。同様にメッキ品のリビルドも出来ます
のでお問い合わせください。ブラックボロンの場合のメリットは錆びにくいのとガンブルーより剥離に強いことです。色合いは艶の弱い黒と言う感じで、黒ければ良いのであればメンテナンス面では楽な表面処理です。難点はメッキにしては高価なことと膜厚がやや厚いことです。気になる打感はというと慣れてしまえばと言ったところですが、やはり黒染め、コーティングなどに比べると劣ります。固いとか軟らかいと言うより感じ取りの部分での感覚的なものがプアという感じでしょうか。メッキ品は総じてこの傾向があります。このあたりことがあまり気にならない人にはコストパフォーマンスは優れていると思います。コーティングが表面処理としては現在、最も性能の要求を満たす表面処理なのですが、難点は処理費が高いことです。たいていはバッチ処理なので入るだけ一度に処理すればコストは下げられるというもののパターの場合装置に対して体積が大きく、あまり一度にたくさんやろうとすると不良の確率が増してしまって結局高くつくので、100%では出来ませんのでやっぱり高くなってしまいます。チタンアルミナやDLCまたはダイヤそのものをコーティングする訳ですが、メリットは膜厚が総じて薄いことです。5μ以下であることが多いので打感に与える影響が少ないのです。打感について勘違いがしている人がいますが表面の硬度は関係ありません。どんなに軟らかい材質のパターで打ってもゴムのボールを打って凹む訳は無いのでパターのフェース面の硬度は関係ないのです。メッキが良くないと言われるのは母材のインパクト時の振動や音を阻害するからです。その原因はやはり膜厚に関係していて10μ以上の膜厚を持つと包んでいる金属の振動や音が混ざってくるからと考えられます。メッキでも20μ程度なら影響は少ないと思われますが、厚みそのものよりも膜の均一性と言うか平滑性もコーティングに比べると劣りますので結果、性能ではコーティングが優れていると言うことになります。パターの進化の中で今までいろいろな事が試されてきました。安価に出来るものもあれば非常にコストがかかるものもあり、ありとあらゆる事が試されてきました。今現在となってはまさに重箱の隅をつつく様なそんな感じで開発されています。コーティングも安価な物も有ればダイヤモンドコーティングの様にφ15で100mmほどコーティングしたら15万円ほどかかる様な高価な物まで有ります。でもパッティングの1打がその人にとってどれほどの価値があるものかによってたかが表面処理も何万円かかろうと1打を縮めるのに役立てば安いものです。ただの錆止めや見た目の派手さはスコアには何の寄与もしません。ほんの少しの確率でも1パットで入れるための努力なのです。
まず1つめの画像はJW01で比較のために黒染め(ガンブルー)、ブラックボロンと並べています。
まずはガンブルー。
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ブラックボロン。
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DLC艶有り。
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LM-18RSについては実験としてサテン地に施してみました。下地がサテン地でも澄んだ黒で艶があります。透かすとヘアラインの線が見えますが、それが多少艶を押さえて防眩の役目を果たしています。でも3種類の中で最もしっとりとした黒さです。掲載分のバターはできあがってからすぐに売れてしまいました。きっとオーナー様には満足していただけると思います。
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赤色についてです。KITADAのロゴの色の赤は下の画像の赤と同じ色です。ロッソコルサと言ってFerrari純正色を使用しています。お馬さんは手入していないのでちょっと汚れていますね。ガレージの肥やしになってますが暇が出来たら磨いてあげたいと思います。
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by KE_KGD | 2014-07-02 18:22 | KITADA GOLF | Comments(7)
Commented by taoten at 2014-07-03 23:07 x
サテンでDLCも良いですね。
皮膜が薄い分下地の仕上げが覗けるんですね!!
DLC特有のしっかりした艶はそのままなんて、ヤッパリDLCは魅力的な仕上げ方法です。
Commented by リョウスケ at 2014-07-04 18:41 x
やはりDLCは美しいですね。
素地の仕上げ具合でこれだけ違いが出るのも面白いですね。

とは言え先日届た酸化処理仕上げがとても気に入り、毎日眺めてうっとりしてます。

Commented by KE_KGD at 2014-07-08 21:41
taoten さん、もっと安けりゃいいんですけどね。
リョウスケさん、表面処理は下地が肝心でどんな仕上がりを望むかで
やり方が変わります。サテン仕上げは防眩には効果があります。
Commented by ハイテンマン at 2015-06-14 23:21 x
 うちではSLD-MAGIC VS DLCをガチンコ勝負でやったが、10-0でSLD-MAGICの圧倒的勝利だったぞ。
Commented by KE_KGD at 2015-06-15 19:51
SLD-MAGIC と言うのは冷間ダイス鋼ですね。パターやアイアンには素材として適しているかは?です。それを作る金型には良いかもしれませんが、ゴルフの鍛造は他とはちょっと違いがあるので使ってみないと良いか悪いかはわかりません。
Commented by 水谷 at 2016-11-13 21:49 x
 アルミの切削工具いいと聞きました。それもそのはずパンフレットの最初にカジリに強いと書いてありました。
 我々凡人が見過ごすところを某切削工具会社の社長が試したところ超硬より、ハイスより長寿命のデータがえられたとのこと。結局、今は当時の2倍の規模の工場になり、独自ブランドでその工具を販売しています。
Commented by KE_KGD at 2016-11-15 17:57
DLCは炭素皮膜で金属では無いのでアルミの加工に適しています。Tinなどチタンコーティングはアルミと相性が良いので切削中の加工熱や化学反応により溶着を起こします。
開発初期の頃に某大手メーカーのテストをしましたが開発初期にはいくつか問題が生じていましたが今ではアルミの加工には
ダイヤよりは安い上、物も良くなったので多く使用される様に
なりました。