KG00G DLC ブラック
パターの型はKG00Gです。キャメロンのサーカ62みたいなパターですがこのタイプのパターはキャメロンが作る以前から似たようなパターパターは出てたので別にパクリと言うわけではありませんし、滅多に作らないのですが私が作った初号は20年くらい前だったと思います。私がパター作りを始めてから24年は経ってて
25年目に入ってます。その間いろいろ作ったのですが、大半はボツでしたがこのモデルの様に根強い人気のモデルもあります。ということで近々少量作ってみようかと思っています。
話がそれましたが、このDLCのブラックは従来と違ってパター専用となっています。前から綺麗だったのですが美しさもそうですが、膜の性能がかなり良くなっています。DLC皮膜の良いところは表面が非常に均一な厚みになっていて電子顕微鏡で見ないとわかりませんがメッキやその他のコーティングに比べて凸凹がほとんど見られません。ほぼ皆無と言っても良いくらいで比較で言うならメッキがグランドキャニオンならTi のPVDコーティングがその辺の原っぱだったら、このDLCは高級車のボディの塗装くらいなめらかだといえます。
なぜそんなにも平滑な表面が必要かと言うと、ボールは丸いのでが接触する1点はすごく小さな面積です。パターのスポットはある程度の範囲があって1点集中でヒットするなんてあり得ないのでヒットするであろう範囲は絶対に同じ平滑さが要求されます。本体制作では可能な限りの精度で(1000分の1㎜はコントロール出来ます)削りますが、いざ表面処理となるとせっかくの精度が10分台にまで落ちてしまいます。これでも人間の目では全く判別できませんが、理論上ではどっちを向いてるかわかりません的な差があるわけです。もちろんメッキが悪いと言ってるのではないし、私もメッキの製品は作っています。並のメッキ品より相当マシな精度で作っています。でも究極の追求となるとなんですよね。前回黒のDLCを作ってからかなり間が開いてしまいましたが、施工してくれているコーティング会社の設備が更新されたのも有りましたが、この会社って大手の財閥の顧客が数社有ってなかなかこっちに順番が回ってこないと言うことや設備の更新に伴ってパターでは不都合な大きさになってしまったことが有ったりでその解決に時間を要しました。コーティング会社の協力でそれではパターに関しては専用バッチでやってあげましょうと言うことになり、いろいろ試してもらった結果、満足のいく物が出来ました。今回設定した膜厚は3ミクロン。このくらいが非常に綺麗な黒になります。DLC皮膜としては薄くはないですが(それでもその他の処理方法より薄い)重要なのはどこを測っても同じ厚みであることです。こういう薄さの物は超音波で計測しますが、見事に全く同じというのがすごい技術だと思います。色合いも漆塗りみたいな綺麗な黒です。コーティングのコストは従来より上がってしまいましたが技術革新のためにはやむを得ないことと思います。それでも本当にパターに漆塗りするとDLCよりも高い工賃がかかるので、同じような美しさを安く手に入れることができると考えたらお得かもしれません。
試作段階でわかったことですが色合いも少し違った物も出来ます。たとえば黒に少し干渉色が有る物とか。
いずれは紫とか今までに無い色を実現してみたいです。
愛知のTさん、もう少しだけデーター収集に時間をください。
終わったらすぐ発送します。
昨日届きました。私が今まで見てきたどのパターよりも美しくしばらく見とれていました。
このKG00Gも美しいですね。私は予算の都合でブラックポロンでした。これを見たらDLCブラックにしておけば・・・なんて思いました。
私のCPM01Rグースネックはボールを包み込むような感じで構えたらすっと力が抜けます。とても良い感じです。しばらく使用して重量、グース度合を再検討し、再発注します。その時はDLCで。
ええ、待ちますとも!半年でも一年でも(笑)
ブラックボロンも非常に優秀だと思います。DLCは究極の選択で後の楽しみにとっておきましょう。
愛知のTさん、他にも数点受注があったのですがTさんが一番長く待ってもらっているので最初に仕上げました。これからは順次DLCも仕上がっていくますのでその際は掲載します。開発費はかなりかかりましたが品物のできを見て私も努力が報われた気持ちです。
この形を20年も前からKITADAさんが開発していたとは凄いな。
今度のDLCブラックは正に漆黒!!
同じパターでもグリーン上でSUSのサンドブラストと比べると、ボールの「白」パターの「黒」とコントラストがはっきりして私は構えやすいです。
それにしてもKITADAファン確実に広がっているようで嬉しく思います。
taoten さんのももう少しですので待っててください。