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KITADA GOLF DESIGN

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アルハイス-Ⅲ

アルハイス-Ⅲとは画像の材料のことです。製造メーカーは神戸製鋼。材種はアルミニウムA5052です。アルミ製のパターの製作依頼が有りましたので仕入れました。特に相手側から材種の指定が無ければこれを使うようにしています。アルミの場合は同じ材料表記でも値段も質もいろいろで安い物ほど材料にムラがあるのでどんな物でも同じとは思わないようにしないといけません。OEMだとどうしても値段の方が先に立つので安っぽいアルミで加工することが多いです。悪いアルミだと内部応力が大きく寸法の狂いや、硬度にムラがあるのでエンドミルが破損したりします。悪いアルミの方が削るのが大変で、品質もばらついて良くありません。その点、この神戸製鋼のアルハイス-Ⅲは内部応力がほぼ0で材料の段階で厚みなど寸法も100分台(0.01mm単位)の精度です。質も非常に優秀でアルマイトも綺麗に染まります。削ってみても切削面に非常に光沢が有り、切り粉処理も大変楽です。良いことずくめなこのアルミの欠点は他のメーカーに比べると高価なことです。しかし、アルミ製のパターの材料としては非常に適していると私は考えています。内部応力や硬度ムラが無いことで打感に与える悪影響も有りません。いずれこの材料を使ってオリジナルのパターを作ってみようと思っていますが、今はとっても忙しいのでもうちょっと先の話かな。
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以下は神戸製鋼による製品説明です。

当社はこのほど、高精度アルミ厚板「アルハイス®-III」の販売を開始しました。
「アルハイス®-III」は、既存商品のアルハイス-II®をレベルアップさせたハイエンド分野向け高精度アルミ厚板です。アルハイス-II®と比較して、板内部の残留応力の極小化と表面品質の向上を実現しました。
「アルハイス®-III」は、全国の流通店経由で販売される「高精度アルミ厚板」で、主な最終用途は「半導体・液晶製造装置」「太陽電池パネル製造装置」「ロボット/精密機械」などになります。
 当社は高精度板を10年以上前から製造しており、「アルハイス®」⇒「アルハイス-II®」⇒「アルハイス®-III」と常にユーザーニーズを商品に取り込むことを心がけ、品質改善を重ねてきました。なお、今回、残留応力の極小化を実現したことにより、「アルハイス®-III」にアルソラン®(切削加工歪対策商品)の機能を統合し、同商品の製造を中止します。
 「アルハイス®-III」の名前の由来は、「アル=AL、アルミ」+「ハイスコー=高速度鋼」の造語であり、高速度鋼の特長である高い切削適性にちなんで名付けました。
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by KE_KGD | 2013-11-21 22:29 | 材料 | Comments(5)
Commented by life-is-vain at 2013-11-21 23:08
なるほど~! KITADAさんの掲載内容は勉強になります。
アルミにも種類がある事なんて?知りませんでした!
アルミと言ったら、窓の「サッシ」のイメージなので種類や、
材質の違いなんて考えて事もありませんでした。

それにしても「神戸製鋼」の説明や、この厚からしても「$」高そう~。
アルミは、比重は軽い?でしょうから、ピンタイプだと軽くなってしまうので、
マレットの材質には良いのでしょうかね~???
Commented by GN at 2013-11-22 02:05 x
先日JW01とKG002Fの件でご連絡しましたNです。
スバルのモータースポーツ部門STIではシャシーの内部応力を考えたチューニングをしているそうですね。
また、STIの方によるとポルシェはシャシー材をプレスしてからしばらく置いてから溶接をするそうです。それはおそらく内部応力を抜くためだとおっしゃていました。
Commented by taoten at 2013-11-23 19:24 x
一瞬画像を見た時にコピー用紙かと思いました。。。(笑)

アルミと言ってもピンキリなんですね。

アルミのパターで使ったことのあるのはWOSSの MO-02くらいですが、厚みがあったので打感は柔らかでした。
塗装が弱くあちこち剥げてきて使わなくなりましたが、今のアルミのパターへの塗装、皮膜の処理は向上したのでしょうか?

Commented by ganref at 2013-11-25 10:01
アルミだと単一素材では重量的に厳しい?でしょうか。アルミは粘りがなくて、強靱なイメージですが、パターにすると柔らかい打感なんですよね。もちろんフェースの厚みも関係するのでしょうけど。いずれにしろ、この素材でどんな形状になるかとても楽しみですね~
Commented by KE_KGD at 2013-12-02 10:45
2週間以上風邪ひき状態で、先週1週間は熱が高い状態でかなり参っています。まだ良くなっていないのですがブログもぼちぼちやっていきます。life-is-vainさん、アルミってものすごく種類が多く、同じ物でも作ってるメーカーが違うだけで違いがあるほどです。比重が軽いので体積の大きなパターに向いていますね。
GN さん、内部応力というものはたいてい圧側には問題を起こしませんが横向き(側面方向)はどんな物でも悪影響を及ぼす物のようですね。ポルシェはどうやってるのか知りませんが、内部応力の除去は熱処理で取り除かれる事が普通だと思われます。
神戸製鋼のように材料段階で完全に取り除いていれば後の仕事やできあがりもかなり差が出ます。
ganref さん、アルミは種類が多く、硬い物だと石のように硬い物もあり(アルミは酸化すると非常に硬くなります。最終的にはルビー、サファイヤ、エメラルド、化学式AL2O3となって宝石になります)何が本当に適しているかはよくわかってませんが、内部応力の除去は効果があると思います。