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KITADA GOLF DESIGN

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ゴルフのヘッドの製作やその他諸々  お問い合わせはmasa_aya_izumi@yahoo.co.jp

加工方法

先週、兵庫県では地震がありました。10秒間くらい揺れたでしょうか。姫路は震度4でした。
私の所は物がちょっとずれたか倒れたくらいでたいしたことはありませんでしたが、時間帯が朝の5時半くらいだったので18年前のことが思い出されました。何事も無くてほっとするやら何やらでとりあえず良かったですが、地震て忘れた頃にやってきますよね。

パターのヘッドを削り出すのにいろいろな方法を使います。まずはプランジ加工、この方法は材料を上から囓り取るやり方です。普通は回転数に対して刃当たりのピッチで多くて0.2㎜くらいで削っていきますが、プランジ加工だと刃の有効幅の分は上から下へ縦方向に一番短い距離でもって削り取る事が出来、単位時間当たりの切り屑の排出量が横へ動かして削るより移動距離が短いので、短時間で多くの体積を削ることが出来ます。使用工具はSandvikR210です。
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あらかたの不要な部分を先の工具で削り取った後は、荒削りで形を削り出します。
使用工具はSandvikR390ロングエッジでたくさんのチップが付いていて縦に長い側面の削り加工が出来ます。輪郭を削り出す、こういう加工方法をコンタリング加工と言います。
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加工中はこんな感じで、機械はスピンドルスルーといって主軸の中を切削油が通ってカッターやドリルの内部から給油して先端から噴射する機能を持っています。回転中のカッターの先端から刃先に高圧のクーラントが噴射されている状態で削ります。外部からクーラントをかけるよりもカッターの中から噴射するので刃先の冷却も確実におこなえますし、切りくずも高圧のクーラントで吹き飛ばす事ができ切り屑処理が確実に行えます。品物との切り屑の噛み込みによる傷とかはかなり防げます。
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次はカッターにつけたチップの先端のコーナーRを利用したプロファイル加工です。左右に何回も往復しながらRに沿って削っていき画像のように綺麗なRの段をつけることが出来ます。このように凹凸の有る形状も3D加工の1つとして行います。使用工具はSandvikR390です。
画像ではカッターが止まって見えてますが、φ50の径が1200rpmで回っています。
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by KE_KGD | 2013-04-15 21:45 | 機械 工具 | Comments(7)
Commented by life-is-vain at 2013-04-16 12:59
地震が起きたら対処のしようがありませが、被害は少なかったようですね。
私は、このような削り出し(製作)工程が好きです。
それにしても硬い金属が歪みも無く綺麗に削れるものですね~
このパターはSUSのLMかな?
Commented by taoten at 2013-04-16 18:22 x
新潟は地震の多いところで小学2年生の時の新潟地震がトラウマとなって小さな地震でも青くなります。。。

何やら複雑なサンドビックの刃物が沢山登場していますがカッター、ドリルを工程によって付け変えたりと手間がかかりそうですね。
今度、ユーチューブの動画に投稿ください!!
企業秘密じゃない部分ですね!!
Commented by mfgina at 2013-04-16 22:13
内容が難しくて十分に理解出来ませんが、CNCとは言え、とても手間のかかる作業であることが伝わってきます。
実際の作業を見学したくなってしまいます。
Commented by KE_KGD at 2013-04-17 10:49
life-is-vainさん、関東に比べると地震の頻度は低いのでたまに有るとみんなびっくりしています。 taoten さん、地震の時アンヌは布団の中でびっくりしてぐるぐる回っていました。
動画の取り方ってなかなか難しくて、へたくそに撮って見ると目が回って気分が悪くなります。そのうち上手に撮れるようになったら考えます。工具自体は最初に機械のマガジンに仕込んでおき
指令コードで自動で交換しますのでそんなに手間はかかりません。うちの機械は最多で33本仕込めます。 mfginaさん、プログラミング出来てしまえば後は楽なんですが、そこまでがなかなか大変です。CAMで出力してしまえばデーターを作るのも簡単なんですがそれだとどうしても無駄な動きをしてしまうので、後から書き換えて無駄の無いプログラムにしないと時間ばかりかかって出来るのが遅く、そんなのに限って出来も悪いとなることが多いです。私はCAMは最低限しか利用してません。ほとんど手書きです。
Commented by リョウスケ at 2013-04-17 12:30 x
こうやって作られたパターを使えることがとても幸せですね。

削りカスで結構な量になりそうですね。

パターが仕上がった時に出来たら見学に行きたいです。

Commented by やきそばパンZ at 2013-04-18 09:22 x

機械加工ってなんかワクワクしますね。

切削油の匂いを思い出しながら拝見しました。(^^)
(私が以前身近に見ていたのは鍛造用の金型加工でした。)
Commented by KE_KGD at 2013-04-21 22:32
リョウスケさん、削りの屑も毎月何トンも出ます。鋼材の屑の値段も中国が沢山買ってたときは高かったですが、今は落ち着いてしまって安くなってしまいました。私の毎月のお小遣いは屑代です。
やきそばパンZさん、鍛造金型は何年か前にス〇ク〇ンのパター金型を作って以来、作っていません。金型を作るときはパターの場合はまず種となる放電用の電極を作ることから始まります。金型の材料を削るときはマシニングで穴開けとか溝入れとかするので
切削油とか、かけます。私の所も以前はエマルジョンタイプのW1種を使っていましたが、油にバクテリアが繁殖して、夏になると特にウンコの様な臭い(バクテリアが油を食って排泄するので本当にウンコなんですけど)がするので油の交換も面倒だし、臭いので今ではアメリカ製のソリリューブタイプの切削油に変えています。
エマルジョンに比べるとこれは臭いませんし、腐らないので経済的で、ソリリューブは潤滑で劣るので刃が早く摩耗するので今までは使っていませんでしたが、今使っているのは潤滑面でも遜色なかったので採用しています。何が一番助かったかはやっぱり臭いですね。ウンコ臭いのはもうゴメンです。