ブログトップ

KITADA GOLF DESIGN

kitadagolf.exblog.jp

ゴルフのヘッドの製作やその他諸々  お問い合わせはmasa_aya_izumi@yahoo.co.jp

アイアンの製作

パターばかり載せているとアイアンは作れないのかと思われてしまうのではないかと思っていますが、仕事の半分はアイアンの加工です。主にはキャビティ部の加工を依頼されることが多いですが時にはマスターを作ることも有ります。最初の画像はNCナイロンと言ってナイロン製の塊を3Dで削りだしてモデリングしたものです。ナイロンだと金属のように硬くないので高速で削ることができて形状のチェックに便利です。CADではやっぱり絵なので実物の質感はでません。このようにモデリングすることでCADでは判断できなかった形状のまずい箇所とかチェックできます。
それから絵では書けても実際に削るとなると工具は線ではありませんので工具が太くて干渉してしまうこともよくあり、そのようなときは工具を細いものに変えるか、もしくは設計変更となります。
a0296812_18131548.jpg

モデリングしてみて形状やプログラミングに問題がなければ個々の刃物の切削条件を削ろうとする鍛造の材質に合わせます。画像にあるのが加工前のアイアンの鍛造です。この鍛造は最初からキャビティ部の加工はCNCで加工されることを前提に造られた物です。全てが大きめに造ってあり、キャビティはもちろん、外形の形状変更にも対応できるよう余肉たっぷりで造っています。もちろんマシニングセンタを使えばインゴットからでも造れますが、さすがに削るのにコストがかかりすぎるのでマスターを造るとき以外はそんなことは現実的で無いのでやりません。このような材料としてのアイアンがあれば、これを利用していろいろなモデルを造ることができます。
a0296812_182012100.jpg

この段階で先にソケット部は造っておきます。設計に応じて穴径、長さ、角度を調節しておきます。
a0296812_18215631.jpg

そしてマシニングでキャビティ部を加工します。キャビティ部の加工の様子はジャパンゴルフフェアでいちかわのブースでビデオを公開しますので会場へ行かれる方は是非ご覧になってください。
a0296812_18255444.jpg

マシニングの加工が終わったら次には研磨で鍛造の黒皮を除去し、成型します。
a0296812_18273929.jpg

この後はバレル研磨をし、メッキをします。
できあがりの画像は後日掲載します。現物は2月15日から17日のジャパンゴルフフェアで展示します。
[PR]
by KE_KGD | 2013-02-11 18:37 | KITADA GOLF | Comments(2)
Commented by リョウスケ at 2013-02-11 19:26 x
ナイロンの塊を最初に削ってみるんですね。これだと削りやすいし、工具も痛まない感じですね。

それにしても特徴のあるバックフェースですね。

ジャパンゴルフフェア行きたいなぁ~。
Commented by KE_KGD at 2013-02-11 22:04
リョウスケさん、ナイロンだと金属ほど硬くないので切削するスピードが10倍位早く、形状チェックに時間をかけなくてよくなるので開発のペースが上がります。キャビティ部のデザインには賛否は有ると思いますが、設計思想としてはパターの様にトゥヒールにバランスを分配しながら打球面のバックは十分厚みを持たせた設計になっています。これはプロトタイプなので実際にリリースする際は少し変更点も有るかも知れませんが今から楽しみなモデルです。