エッジファインダー
焦っても仕方がないので1つずつ片づけていきます。
ブログは楽しみにしてますと嬉しいメールをたくさんの方からいただいています。
ありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。
PCもとりあえず復帰したのでブログも可能な限り更新して参ります。
今回はエッジファインダーとかアキューセンターとか呼ばれている工具を紹介します。
何をする工具かと言いますと、芯出しをするための工具です。マシニングやフライス、ボール盤などで基準となる加工原点を決めるときや寸法を測るときに使います。
バイスの中心の求め方から説明します。まず、400~600回転位で回転させ、加工物やバイスの角など測りたい箇所に先端を寄せていって接触させます。ゆっくり少しずつ接触させていくと、上下がずれて芯が出たことを教えてくれます。
モニターの相対位置のX軸(左右方向)を0します。
それから上へ待避させ反対側へ送り同じ要領で計ります。
モニターのX軸が129.178を表示しています。
X軸を64.589と半分の数値へ移動させます。
X軸を0に設定します。エッジファインダーはこの時点で真ん中に来ています。
今度は加工物へ寄せていって接触させ、手前を測ります。この時点でY軸(前後方向)モニターの数値は0に
設定しておきます。上へ待避させ反対側を測ります。
この時点でY軸は18.998を示しています。
Y軸を9.499と半分の数値の場所へ移動させます。
そしてY軸を0に設定します。これで加工物の中心へ主軸の中心を持ってくることができました。
筒の中にバネが1本入っているだけの簡単な構造の計測工具ですが、回転の芯をひらうことで中心を求めるのであまり精度の良くない機械でも簡単に中心が求められます。しかも誤差も少なくミクロン単位で測れます。値段も安くネットで買えば¥1,000位で手に入れられます。
使ってていつも思うのですが、この工具を最初に考えた人は偉いと思います。
シンプルで安いけれど、非常に高い精度で芯出しが行えます。
次はタッチプローブです。先端の球の部分が接触すると感知して、赤いLEDが点灯して測れたことを知らせます。精度は高いのですが値段が高いのと、乱暴に扱うと狂うのが難点で大事に使わないといけない計測器です。回転させる必要がないので、擦れたりすると困る加工物はこれで測ります。
私の場合は普段は使い勝手の良いエッジファインダーで計測しています。
センター出しの為に、ここまでの作業が必要なんでね。
これでドリルのセンターがズレていたらOUTて事ですね。
素人なら、「この辺かな?の所に印を付けて、ポンチでポン!
ドリルでギュ~」。 はい。終了! です。
CNCでパターを作るとなると? 膨大な前工程なのでしょう。
私も勉強になりますが、ショップの方は、知っているのかな?
この内容を理解するだけで信頼度UP間違え無し!
ゴルフ仲間に自慢しちゃお~っと♬。
皆さん。 パターは、大切に使いましょう!
明日からはこの数値をもっと真剣にみて今回のブログを思い出したいと思います
タッチプローブはそんなに精度がすごいものなんですね。
確かにマシニングの中で頑張って加工前の計測をしているみたいです
しかし工具の長さを1/1,000mm単位で測ることが年季でできるようになるんですか。。。
恐ろしい程の年季ですね
まさに職人ですね
工具長はベーシックマスターという計測器で測りますが付いているダイヤルゲージの精度が0.01㎜単位ですし、ゲージ内のギヤのバックラッシュで誤差が生じていますので0.02㎜位はあてになりません。最終的には削ってみて刃物同士のミスマッチは指先で触ってみて、このくらいなら0.005㎜位の段差かな?といった感じで勘で誤差を判断しています。横側面の段差とかは遠心バレルとかへ入れて研磨すると0.05㎜位なら消えてしまいますが、底面、正面向きの面はあまり研磨で削れてこないので
刃物のミスマッチは0.01㎜以下に抑えなくてはできあがったときに明らかな段差となって残ってしまうので、このことがあるので工具長は念入りに合わせる必要があります。
こういう仕事を5年位していると勘のいい人は目がノギスになってきて0.1㎜位なら見分けられるようになります。
計測器メーカーのベテラン職人なら中には0.001㎜を勘で合わせる達人もいますね。こんな人たちが日本の物作りを支えているのだと思います。
他の製造業者はどうやってるかは知りませんが、うちと〇〇技〇は同じ方法でやってます。